発売日 2016/04/28
メーカー Frontwing
ジャンル せつなとえいえんのおとぎばなしアドベンチャー
原画 空中幼彩
シナリオ ごぉ
価格 8,708円(税込み)
おすすめ度 ★★★★★
評価 神作

シナリオについて

単なるギャルゲーじゃない

グリザイアの果実」のシリーズで良く知られているフロントウィングから発売された「Island」ですが、これはシュタインズ・ゲートマブラヴオルタネイティヴ級の名作です。

 

シュタゲはかなりハマってまして、毎日ゲームする時間が楽しみで仕方なかった記憶があるんですが、これは久々にそういうワクワク感を味わわせてくれたゲームでしたね。単なるギャルゲーじゃないですよ。考察しながら、ちょっとずつ推理要素を解きほぐしていくゲームです。数多くのミスリードが設けられていて、何気ないキャラのセリフに後の展開にかかわる内容が盛り込まれていて、先に進むごとにおおっと感心できるように作られています。シュタインズ・ゲートと同じようなもので、色んな矛盾や違和感がありながら、それが一気に解決していくようにできてます。こういったゲームが好きな人にとってはたまらない内容じゃないかと。やり方次第ですけど、早い人は20時間くらいでクリアできるんじゃないかと思います。攻略サイトも何も参考にしないとちょっとストレス溜まるかもしれません。

 

作品の舞台は日本の本土から遠く離れた「浦島」という名前の小さな南の島です。豊かな自然に恵まれたところですね。ところがこの島には「煤紋病」という風土病が蔓延していています。過去にも事件が発生していて、本土とは確執があります。廃墟となった「海上ステーション」が残っていて、浦島御三家と呼ばれる一家に事件が起きているという過去もあります。子どもたちの間では神隠しの伝説が語られています。

 

色々な設定がありますが、重要なのは御原(おはら)・枢都(くるつ)・伽藍堂(がらんどう)の御三家の三人の娘にそれぞれ背景があって、それがストーリーの設定になっていることです。ストーリーは、この島に記憶喪失の男性が流れ着くところから始まります。海岸で御三家の娘のひとり御原凛音と出会うところから話は始まります。断片的に自分は未来から来たと思っており、浦島御三家の娘たちと出会って島の未来を変えていこうとするのがメインとなります。

各ルートについて

御原 凛音ルート

メインの御原凛音は、先に2人のヒロインとルートを攻略しておいたほうがよいです。
お勧めは枢都夏蓮ちゃんから伽藍堂紗羅ちゃん、最後にメインの御原凛音という順です。

 

こういうゲームに良くあるパターン(G戦上の魔王、穢翼のユースティアの様な一本筋シナリオ)で、先にメインヒロイン以外のルートを走破しておかないと分岐が発生しないんですよね。

 

夏蓮ちゃん、紗羅ちゃんを攻略してから本格的に島の謎や主人公の役割、また島の風土病に隠された重大な秘密が明らかになります。

 

ある時点から急速に物語はスピードアップします。未来世界と島での平穏な日常がつながるとき、今までのストーリーの意味合いが分かってきて、かなり盛り上がりますよ。普通のSFやアドベンチャーゲームでは「ここで謎がすべて解明された」という時点からさらに先があります。未来人が過去にやってくるというストーリーは過去のSFも良く使っていた手法ですが、それを逆手に取った驚きのラストが待ってます。

枢都 夏蓮ルート

夏蓮ちゃんは金髪ツインテール、ツンデレキャラのテンプレート的なキャラクターで、阿澄佳奈さんが声をあててます。まずこの子がもっともギャルゲーっぽくてエロゲーっぽい感じの子です。ゲームの基本的な設定を理解するためのキャラだと思いますね。

御三家のしがらみから逃げたいと思っている女の子です。普通のギャルゲの攻略でしっかり楽しめます。ルートはそれなりに楽しくプレイできます。物語が進むと、違う感想が持てるという点もいいですね。

 

伽藍堂 紗羅ルート

伽藍堂紗羅ちゃんですね。あほ毛が可愛いです(*’ω’*)

 

ここから少しずつ物語の本質的な部分が出てきます。紗羅ちゃんは最初からミステリアスな雰囲気をかもし出します。血筋に秘められた謎の解明が、この島の謎の解明につながります。風土病の持つ意味とか、島の厳しい掟などが描かれます。

 

主人公の三千界切那(せんぜんかい せつな)は記憶を失ったまま、漠然と未来から来たことを信じていますが、その意味も少しずつ解明されてきます

音楽について

OPは序盤は夏っぽさと田舎の良い味が出ている部分から始まり、サビにかけて話の内容がすごく気になるように引き込まれるほどすごかったです。

こうゆうOPを見ただけでやりたくなるようなゲームはなかなかないと思います(*’▽’)

ゲーム中のBGMも日常時のBGM、シリアス、悲観的な場面とどれもよくシナリオに集中することができ満足です

システムについて

システムについては、G戦上の魔王などによくある一本道シナリオで途中で分岐してひとつの真実にたどり着いていく形式です。

夏蓮ちゃんと紗羅ちゃんを攻略すると凛音ルートが解放され、凛音ルートをクリアするとTrueルートに行きます。
ここですべてが明かされます。

私は、この形式のシナリオ構成が大好きでこの構成の作品は大抵シナリオが良くできたものが多いので、システムについても満足できました

まとめ

騙されて快感

Islandは良くある設定やストーリー展開を基本にしながら、それを裏切っていくシナリオになっています。

 

ゲームをする人はいい意味でゲームから騙されたいと思っていると思うんですよね。様々な伏線が絡み合って、ここで終わりかと思わせて、意外な結末に至ると驚きとともに感動が訪れると、そういう裏切りを楽しみにしているものだと思います。シュタインズ・ゲートでも、物語に分散して存在している伏線を時間をかけて主人公とともに解いていくというのが快感で、最後に騙されたという瞬間に出会えて、それがカタルシスにつながるというのが、こういうゲームのメリットじゃないですか。シュタインズ・ゲートはいわゆるループものですよね。ループものの名作としてアニメでも高く評価されています。ところが、ループものってワンパターンに陥りがちなんですよね。いつものループものだと確かにラストではカタルシスはありますが、それに慣れすぎていると、「ああ、これもそういうやつね」という思いになってシラけちゃうことってあるじゃないですか。Islandはその点良くできてます。

 

今回もこういう展開なんだろうなと予想されて、それを見事に裏切っていきます。それもかなり反転が多くで、こうだろうという予想を裏切った後に、やはり違っているということが何度も繰り返されます。最後にこれはどうなるんだろうというワクワク感があります。様々に絡み合った伏線がするするっとほどけていくラストは快感ですよ。完成度はかなり高いと言って良いと思います。ちなみに、これはアニメ化が決定しています。発売以前からすでに決定していたそうで、放送日時はまだ決まっていませんが、シュタインズ・ゲートのような人気作になることは間違いないと思います。テキスト量が膨大なので、アニメ化ではかなり削られると推測されますね。アニメになったら、また原作人気も出るでしょう。フロントウィングの15周年にふさわしいゲームに仕上がっていると思いますね。

 

アニメについては、紗羅ちゃんの声優交代だけが残念ですね( ;∀;)

ムービー

関連リンク

ISLAND

6,912円

 

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